アルミ鋳込み・埋め込み・プレート　ＡＬＣ・ＡＬＦ・ＡＬＰ型

アルミ鋳込み・埋め込み・プレートヒーター　金属面を加熱するためのヒーターです

説　明

1. シーズヒーターをアルミに組み込んでいるため、熱伝導が良く均一に加熱されます。

2. 槽の底面・側面に取付け、槽の外側から間接加熱します。直接加熱よりも効率は落ちますが、メンテナンスなどで液を抜く手間が不要です。

3. タンクまたは槽内を有効に使用したい場合や、直接ヒーターを入れられない（引火・腐食）場合の間接加熱などに用いられます。

4. 熱伝導を高めるため、ヒーター取付け面は機械加工を施してあります。

用途

洗浄機の加熱、予熱タンク・重油等の燃料タンク・プレス熱板・調理用熱板等

そのほか、特注品をご参照ください。

アルミ鋳込みヒーター　　ＡＬＣ型

アルミ鋳込みヒーター　：ＡＬＣ型 標準型としてＡＬＣ－２０７型ヒーターがあります。 これ以外は鋳込み用の型から製作しますので、ヒーター電力、電源電圧、サイズ・形状、など仕様の詳細を打ち合わせる必要があります。 別途お問い合わせください。

表1　型　番　表

図１ ALC-207型ヒーター

取付け要領

加熱面とヒーター面との間に空気層があると熱伝導の効率が悪くなり、過熱の原因になります。加熱物が平でない場合は熱伝セメントをご使用ください。

図2 ALC型ヒーターの取付

ヒーターを複数ご使用になる場合、ヒーターの間隔（Ａ寸法）は3mm以上取ってください。

アルミ埋め込みヒーター　ＡＬＦ型

埋め込みヒーターは、金属（ＳＵＳ，ＡＬ，ＢＳ等）に溝を加工しシーズヒーターを埋め込みます。

鋳込みヒーターと同様な機能がありますが、下記の点で優れています。

（熱伝セメントで隙間を埋めます。）

埋め込みヒーターは、設計、製作品となりますのでヒーター電力、寸法等お問い合わせください。

特　長

1. ヒーターエレメントの交換が可能。

2. 鋳込みヒーターより短納期

図3 ALF型ヒーターの一例

アルミプレートヒーター　ＡＬＰ型

アルミプレートヒーターは、タンク・槽に合わせたプレートにカートリッジヒーターを挿入したもので、ヒーター電力、配列を変えれば任意の温度分布も設定できます。 アルミプレートヒーターは、全て設計・製作品となります。

特　長

1. プレートを付けたままヒーターエレメントの交換が簡単にできます。

2. 鋳込みヒーターより短納期です。

3. 同時にスペア用ヒーターを手配しておけば、コストダウンまたは時間的節約が可能です。

図４ ALP型ヒーターの一例

特注品：オーダーメイド鋳込みヒーター

鋳込みヒーターの使用例をご紹介いたします。 プラスチック成形 プラスチックの成形品に合わせた形状、ヒーター配列、ヒーター電力を設計致します。また、成形機のシリンダー部の加熱にも使用されています。 押出し機 プラスチック、樹脂、フィルム等の均一なダイ加熱に使用されています。 ホットプレス プラスチック、ビニール、ゴム等のプレスやホットスタンプに使用されます。 配管 巻き付けヒーターでは捕えない配管の加熱や保温に使用され、配管サイズ、長さに合わせて製作致します。 バルブ バルブの形状に合わせて型加工を行いますので密着性が良く熱伝導がスムーズで、均一な加熱ができます。 反応釜 化学分野で反応釜に鋳込みヒーターを使用しています。 調理用ホットプレート ステーキ用、お好み焼き用、たこ焼き用の調理用鉄板に鉄鋳込みヒーターや真鍮鋳込みヒーターが使用されています。 モールド ゴムモールド等の型加熱に使用されています。（当社のＬＨＡヒーター製造にも使用しています） 半導体、液晶分野 表面温度の均一性の良さで、乾燥、過熱、余熱に使用されています。

上記に述べた以外にも用途は無限にありますので、お問い合わせください。

使用温度

連続使用時の最高温度は表2の通りです。プレート材質の選定の参考にしてください

ステンレスは､埋め込み､プレート型のみです。

ヒーターの選定のポイント

1. ヒーター端子をどこに出すか？

取付け、取り合い、配線等を考える。

2. 端子の形状

使用する場所は粉塵・ホコリが多い、防爆エリア、人が触れやすい、湿気が多い等、環境や用途を考える。

3. 温度センサー

センサーの位置は適正か？ 取付位置やセンサーの接触具合により温度誤差が生じることもあります。

4. センサーの寸法

取付け穴の径や深さによって変わります。

5. バイメタルサーモ

ＡＬＣ－２０７に温度過昇防止としてバイメタルサーモスタットを使用できます。

6. 取付け孔加工

ヒーターの設計の上で、取付け穴の位置は初めに考えなければなりません。

ヒーターの配列、温度分布、取付け強度、熱膨張も考慮してください。

7. 電源電圧

100Ｖ・200Ｖ・異電圧・単相・3相など、寸法、形状によりますのでご相談ください。

製作例

※画像をクリックすると拡大します

	仕様	寸法600×600×t30（左）、 400×300×t30（右）

	仕様	アルミプレートヒーター　3kW　420×360
	用途	洗浄機タンク用

注意

1. 金属加熱用のヒーターです。空焼き、液中では使用しないでください。

2. アースは必ず取ってからご使用ください。

3. 被加熱面に密着するように取付けてください。

4. 端子部に湿気や水がかからないようご注意ください。

5. 温度コントロールは必ず行ってください。

6. 移動する箇所にヒーターを取付けの場合はリード線が破損しないようにご注意ください。

7. 配線は耐熱電線をご使用ください。

8. 金属加熱ヒーター取扱上の注意をお読みください。